給湯器にはいろいろなタイプがあります。それぞれのタイプの特徴について紹介していきます。 設置場所によってタイプは異なりますし、号数によっても値段が変わってくるので給湯器を選ぶ上では重要なポイントです。また、最近では様々な機能が増えています。便利な機能から給湯器を選ぶことも可能です。
生活スタイルや家族構成に合わせてピッタリの給湯器を選びましょう
給湯器を交換しようと思っても、いろいろなメーカーからたくさんの機種が作られているのでどれにしようか迷ってしまいます。給湯器は家族構成やライフスタイルによって選ぶことができます。購入してから後悔する事のないようにあらかじめ給湯器についてしっかり調べておくことをおすすめします。
給湯器のタイプで選ぶ
設置フリータイプ

隣接設置タイプ

給湯専用タイプ

給湯器には大きく分けて3つのタイプがあります。
まず、設置フリータイプとも呼ばれる、ガスふろ給湯器です。こちらはキッチンや洗面所、浴室などでお湯を出せる給湯機能の他にお湯を沸かすことのできる追い焚き機能もついているタイプです。
設置フリータイプと言われるように、ポンプでお湯を循環させることができるので設置する場所を選びません。
隣接設置タイプと呼ばれるガスふろ給湯器は給湯と追い焚きの両方の機能を兼ね備えています。浴槽に隣接させて設置するタイプのものになります。
単なるガス給湯器と呼ばれるものや給湯専用タイプなどと呼ばれるものはキッチンや洗面所、浴室などでの給湯の機能が備わったものになります。お風呂にお湯をはることは可能ですが追い焚き機能はありませんのでお湯が冷めてしまったら熱いお湯を足して温めます。
号数から給湯器を選ぶ
給湯器を選ぶときに必ず目安の一つとなるのが号数です。号数によってその給湯器の能力を測ることができます。
号数は水温プラス15度のお湯を一分間に何リットル沸かすことができるかを表している数字です。
号数 | お湯の量の目安 |
---|---|
10号 | 一度に沸かせる湯量は少ないため、一箇所の給湯で利用する場合に適しています。 |
16号 | 一年を通してシャワーを使うことができる程度の湯沸しができます。一人暮らしの人に適しています。 |
20号 | シャワーと給湯を同時に行うことができます。2人暮らしの家庭に向いています。 |
24号 | 冬場でもシャワーと給湯を同時に行うことができます。最も一般的なタイプで4人家族向けのものです。 |
28号 | シャワーの利用に加えて同時に二箇所で給湯しても問題のないパワフルな給湯器です。 |
便利な機能から給湯器を選ぶ

スイッチを押したらお湯はりから追い焚き、足し湯まですべて行なってくれるのがフルオートタイプです。残り湯の量をチェックして設定している水位のところまでお湯が溜めてくれます。お湯が溜まったら自動でストップしてくれるので止め忘れてお湯が溢れてしまうなんていうことはありません。温度の調節も自動で行なってくれます。

自動足し湯機能がないタイプがオートタイプと呼ばれるものです。お湯はり、追い焚きは自動で行なってくれます。お湯を足したいときはスイッチを押せばお湯が追加されます。
そんなに便利な機能がなくても十分という人には追い焚き機能だけが付いているスタンダードタイプがおすすめです。蛇口の開閉は自分で行う必要がありますが、お湯を温かくしたいときはスイッチひとつで設定温度に上げてくれます。追焚機能もいらないという人は一番シンプルな給湯専用機がおすすめです。追い焚きなどの機能はありません。お湯を温めたいときは自分で蛇口を捻ってお湯を追加します。
石油給湯器や電気給湯器との違い
石油ヒーターを使っているご家庭は多いと思います。石油の暖房器具を使っているご家庭では給湯も石油にしてしまおうと検討される人もいるかもしれません。石油給湯器は音がうるさいのと臭いがするのがデメリットとして挙げられます。サービスを行っているところも少なくなっているのでお住まいのエリアで対応していないことがあります。
電気湯沸器は最近注目を集めているのでガスから電気に交換しようかと思っている人が多いかもしれませんね。
電気はガスに比べてエコで安いというイメージが強いです。実際、ガス代とくらべて電気は安いです。しかし、家庭の消費エネルギーをすべて電気にしてしまうと電気代が高くなります。取り付けにかかる費用も高額です。
これらのポイントを比較してガスから変更するかどうか検討してみましょう。
その他・・・
待機電力や省エネといったポイントを基準に給湯器を選ぶのもおすすめです。
熱効率が高いと言われているのがエコジョーズと呼ばれるものです。エコジョーズはガス使用量を抑えてCO2の排出と月々のガス代を節約することができる省エネの給湯器です。
エコジョーズは電気給湯器と比べると初期設置費用も安く抑えることができます。貯湯する必要もないのでタンクの設置が不要でスペースも節約することができます。


見落としがちなのが待機時消費電力による電気代です。使用していなくてもコンセントが繋がれているだけで電気代がかかっています。待機電力による消費電気料は一般家庭で全体の約6%を占めていると言われています。
家庭内の電気機器の中でも特にガス給湯器の待機電力消費量が高く、待機電力全体の20%となっています。
ですから、少しでも待機電力消費量の少ない給湯器を探すのがおすすめです。エコジョーズ給湯器などは待機電力も少ない商品です。
リモコンで節約状況などを示してくれるタイプのものもあります。